教会式挙式では聖書の一節が引用した朗読が行われる
教会式の挙式では、聖書の一節の朗読がおこなわれます。
挙式は、カトリックなら神父様、プロテスタントなら牧師様を司式者として挙行されます。
式は司式者と新郎が待つ祭壇へ新婦とその父が進み出るところから始まります。
賛美歌が歌われ、そのあとに朗読や祈祷がおこなわれるのが一般的です。
朗読で読まれる聖句は、婚姻にふさわしい愛の教えが書かれたところで、ヨハネによる福音書の第15章・第12節~第15節・第17節や、ローマの人々への手紙の第12章・第9節~第18節、コリントの人々への第一の手紙の第13章・第4節~第8節などがよく選ばれます。
その後、司式者の質問に答える形で新郎新婦が結婚の誓約をします。
指輪の交換を経て、司式者が結婚成立を宣言して、結婚証明書にサインをします。
指輪交換の後でウエディングキスが入ることがあるなど、式の流れは宗派や式場の考え方などにより違うこともありますが、キリスト教式の挙式であれば、聖書の朗読が省かれることはありません。
教会式の挙式で歌われる賛美歌とその意味について
女性に絶大な人気がある教会式の挙式では式の随所で、パイプオルガンの音色に聖歌隊の美しい歌声で賛美歌が歌われます。
一般的には、新郎新婦が祭壇の前に並んだ際に参列者全員で歌うのが賛美歌312番の「いつくしみふかき」です。
「いつくしみ深き友なるイエスは」で始まる誰もが知っている曲で、イエス・キリストに見守られながら二人の門出を祝うと言う意味を持ち、挙式には必ずと言ってよいほど使われています。
新郎新婦が退場する際に歌われる曲が429番の「あいのみかみよ」か430番の「いもせをちぎる」で、「あいのみかみよ」は、結婚の儀を通して神様の大きな愛と祝福に包まれますように、無限の愛が永遠に湧き続けますようにという意味が込められており、「いもせをちぎる」の「いもせ」とは夫婦を表す古語で、二人が帰る家には愛と平和と豊かさがあり、二人の人生を至福のものにするとともに世界全体の愛と光へと広がっていく、と言う深いメッセージが含まれています。